3級が入門編、2級は管理職向け
ビジネス実務法務検定は1級から3級まで3段階に分かれています。1級が最も難しく、3級が最も簡単です。各級のレベルと対象者は次のとおりです。
ビジネス実務法務検定の各級の対象者とレベル
1級 | 2級 | 3級 | |
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対象 | 法務部門で働いている社会人 | 社会人全般および学生 | 社会人全般および学生 |
レベル | 業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。 | 企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家への相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。 | ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。 |
2級と3級はともに「社会人全般および学生」が対象ですが、3級がビジネスパーソンとして最低限知っておくべき法律知識を対象としているように入門編的な位置づけのようです。
これに対し、2級は企業内で法律に詳しいといえるレベルの知識を対象としており、主に管理職(または管理職候補)の人向けとなっています。
半数以上が3級を受験、受験者は社会人が中心
2012年の受験者データを見ると、3級が受験者全体の54.8%と最も多く、1級はわずか2.2%に過ぎません。
ほとんどの人が2級か3級を受験しているようです。
ちなみに、級別の受験者に占める学生の割合は3級が16.7%、2級が10.0%、1級が2.6%。3級でも8割以上が社会人ということですので、社会人向けの資格のようです。
ビジネス実務法務検定の各級の受験者
1級 | 2級 | 3級 | |
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受験者数 | 901人 | 17,388人 | 22,137人 |
全体に占める割合 | 2.2% | 43.0% | 54.8% |
級内での学生の割合 | 2.6% | 10.0% | 16.7% |
※データは2012年度のもの(出所:「東京商工会議所検定試験情報 ビジネス実務法務検定」)